【プレステージ】衝撃のどんでん返し映画!あらすじからラストまで緻密な伏線を考察!【ネタバレ注意】

こんにちはユキです。

私の一番好きな映画といっても過言ではないと思います、「プレステージ」。

監督のクリストファー・ノーランらしさが存分に出ている作品で、

序盤から、様々な謎が含まれているのはもちろんのこと、

細かなセリフや言動にも、伏線が多数盛り込まれていて、ヒントのようなものも多数見かけるような映画になっています。

1度観ると、面白さを知り、

2度観ると、発見があり、

3度観ると、納得があり、またさらに発見がある…。

といったような何度も観るたびに面白さに引き込まれていって、噛めば噛むほど味が出るような映画となってますね。

今回は、その「プレステージ」の私なりの考察をぜひご紹介できればと思います。

プレステージ』(原題: The Prestige) 2006年

点数:4.8/5点満点中

4.8ですが、ほぼ満点です!5点満点つけちゃうと点数的にチープだなって感じるので。笑

「おすすめの映画を教えて!」と言われたときに真っ先に頭に浮かぶ作品がこれ!っていうほど私的にはとても面白かった作品です。

(でも今までに、この映画をおすすめして知っている人はあまりいなかったので、寂しいところです。。。)

映画「プレステージ」のキャストは?

ヒュー・ジャックマン ロバート・アンジャー
クリスチャン・ベール アルフレッド・ボーデン
マイケル・ケイン ハリー・カッター
スカーレット・ヨハンソン オリヴィア
レベッカ・ホール サラ
アンディ・サーキス アリー
デヴィッド・ボウイ ニコラ・テスラ

主役のマジシャン2人は、クリスチャン・ベールとヒュー・ジャックマンが演じています。また、助手役には、スカーレット・ヨハンソンが演じていて、 デヴィッド・ボウイ なんかも出演してるんです!

映画をあまり観ない方でも、一度は聞いたことがある、顔を見ればピンとくる俳優ではないでしょうか?

あまり知られていないこの映画ですが、意外と有名な俳優が出演してるんですね。

映画「プレステージ」の監督は誰?

監督は、クリストファー・ノーランという監督です。

私の大好きな映画監督です!本当、ハズレがないんですよ~!

代表作は、「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」あたりが有名な作品ですね!「ダークナイト」は特に有名ですよね!

「ダークナイト」を観ておもしろかった!という方はぜひこの監督のほかの作品も観てみてはと思います!面白いと思いますよ!

映画「プレステージ」の原作は?

小説家クリストファー・プリースト による1995年に書かれた「奇術師」という小説が原作になっています。

1996年に世界幻想文学大賞を受賞しています。

世界幻想文学大賞とは、1975年に創設された「ヒューゴー賞」・「ネビュラ賞」と並ぶ、3大賞と呼ばれています。

原作と映画版では、おおまかな設定は同じものになっているのですが、詳細な設定は異なっており、

ボーデンとアンジャーとの確執の原因や結末が映画版の方で変更が行われています。

映画「プレステージ」のあらすじは?

アンジャー(ヒュー・ジャックマン )とボーデン(クリスチャン・ベール )という2人の手品師見習いが主人公。

2人は、同じ師のもと、手品を勉強しており、ライバル関係でもありました。

そして、大掛かりで見せ場である「水槽脱出マジック」をします。脱出するのはアンジャーの妻。

ボーデンが腕をロープで縛る役割。

ゆるい結び方だとワイヤーでつりさげる際にほどけて落下し足を折ってしまうので、ボーデンは固い結び方をした方がよいのではと提案をします。

ですが、逆に固い結びだとロープに水が含みほどけなくなってしまうので危険だと却下されます。

夫のアンジャーも、妻に危険が及ぶため、強く反対します。

危険が伴うため却下されるのですが、ある日、いつものように水槽マジックをすると、ボーデンは言いつけを破り、固い結びを行ってしまいます。

脱出失敗し、アンジャーの妻は溺死してしまいます。

ロープがほどけなかったことが明らかな原因なので、愛する妻を失ったアンジャーは怒り、ボーデンに問いただします。

「どう結んだのか?」と。

ですが、ボーデンは、「わからない」とそれだけ答え、その場をそそくさと立ち去ります。それにより当然、より怒るアンジャー。

その出来事から、2人の間に修復不可能な亀裂ができてしまい、元々のライバル同士であった関係性も絡まって、激しい憎悪を抱き、お互いに命を奪うこともいとわない復讐をし合っていきます。

それは、手品師としての優劣をつけるが為か。それとも憎悪を晴らす為か。

映画「プレステージ」は、なにが面白い?【ネタバレなし】

何が面白いかお伝えしたいんですが、本当は予備知識なしで観てもらいたいです!

よく「泣ける!」とか「ラスト5分に騙される!」とかキャッチコピーがありますが、それをきいた時点で身構えちゃいますよね。ネタバレもどきで、それで面白さが半減しちゃうんですよね。。。

なので、騙されたと思って観てもらうのが、一番の楽しみ方だと思います!(とかいって、タイトルが思いっきりダメですが…笑)

 

それでも何が面白いのか知らないと観たくない!って方には、少しだけ面白さをお伝えしようかなと思います!

何と言っても、どんでん返し!

この映画、序盤から、いろんな謎がちりばめられているんです!

あらすじの通り、

アンジャー(ヒュー・ジャックマン )とボーデン(クリスチャン・ベール )という2人の手品師見習いが、水槽脱出マジックをするんですね。脱出するのはアンジャーの妻。

ボーデンが腕をロープで縛るんです。脱出がしやすいように、ゆるい結び方をしていたんですが、ボーデンは固い結び方をした方がよいのではと提案をします。

危険が伴うため却下されるのですが、ある日、いつものように水槽マジックをすると、脱出失敗し、アンジャーの妻は溺死してしまいます。

ロープがほどけなかったことが明らかな原因なので、愛する妻を失ったアンジャーは怒り、ボーデンに問いただします。

「どう結んだのか?」と。

ですが、ボーデンは、「わからない」「覚えてない」とそれだけ答え、その場をそそくさと立ち去ります。それにより当然、より怒るアンジャー。

「謎」ですよね!

なぜ自身のしたことをわからない、覚えてないと答えるんでしょうか?

そういった「謎」がいくつもちりばめられていて、「ん?」と何回も感じるんです。

なので、最初は意味不明でつまらなく感じるかもしれないです!

ですが、その謎・伏線をしっかり回収するんです!まさにどんでん返し!

この映画のすごいところは、どんでん返しのシンプルさ!

よくサスペンス系を観ることが多いんですが、よく感じるのが、どんでん返しはするけど複雑すぎて理解できなかったり、「誰それ?」って思うレベルで登場してこない人物が犯人だったり…。

意外性に凝りすぎてつまらないパターンですよね。

バカな私でも理解できる!なので、誰にでも理解できるどんでん返しかなって思います。それがこの映画の一番すごいところかなと思います!

複雑にしまくるのは簡単だと思いますが、老若男女わかりやすくするには、本当によく練られてるなあ!って感じますね!

映画「プレステージ」の中に登場する数々の「謎」。

この映画を初めて観た際に感じることとしては、「意味不明」という感覚が多いかもしれません。

序盤から、様々な「謎」がちりばめられているからですね。

では、その謎をピックアップしてみましょう。

  • ボーデンの「わからない」という返答

アンジャーに、どちらの結び方をしたのか?と問われた際に、「わからない」と答えています。自身の行動に対して「わからない」のはあり得ないですよね。

  • 失った指のケガが悪化

アンジャーに銃で撃たれ、薬指と小指を失った後、再度出血します。ボーデンの妻はその時、「まるでケガしたばかりみたい」と驚いています。

  • 家を買うことに反対していたのに、突然気が変わり家を買った

先週は反対したのに、突然「気が変わった」といい、ボーデンはサラに家をプレゼントします。

  • ボーデンの妻サラが言う「今日は本当の日?」とボーデンのいう「今日は”ノー”だ」

ボーデンの妻サラは、ボーデンの”愛”に関して、不信感を抱きます。ボーデンが「愛してる」と伝えますが、その日によっては、”本当の日”と”嘘の日”があることを察知します。

また、2人は喧嘩をし、サラはボーデンに嘘をやめるよう告げ、愛しているか問います。

それに対し、ボーデンは「今日は”ノー”だ」と告げます。

  • ボーデンが不倫相手のオリヴィアにいった「僕はサラを愛したことはない」

ボーデンがオリヴィアに話した言葉です。「片方の僕が愛した、もう片方は違う」とオリヴィアへの愛を誓っています。自身の妻が自殺したにもかかわらずそう話すボーデンに対しオリヴィアは、「他の女性にも同じことを言っているのね」と人間性の冷たさと不審感からボーデンを突き放します。

  • ファロンの存在

謎の男”ファロン”の存在です。ボーデンのマジックを補佐する役割として動いていますが、無口で何も言わず、素性の知れない彼はとても謎をよびますよね。

また、ボーデンはそんな謎の彼を信頼し、かけがえのない存在として扱っていることも謎ですね。

映画「プレステージ」は、たった”一つ”のキーワードですべての謎が解ける【ネタバレ注意】

この作品をご覧になった方は、ご存知だと思いますが、

ボーデンは、「双子」で、

片方が「ボーデン」を演じているときは、もう片方が「ファロン」になり、

両方が光にも影にもなれるように、

2人ともが「ボーデン」「ファロン」両方を演じていたわけです。

この「双子」というキーワード一つで、作中に登場する謎がすべて解けるわけですね。

ではその謎への解答を紐解いてみましょう。

見た目では2人のボーデンは見分けがつかず、明らかに2人の違いが表れていたのは、サラを愛しているか、オリヴィアを愛していたか。

サラを愛している方を、ボーデンA

オリヴィアを愛している方を、ボーデンBとします。

Q.ボーデンの「わからない」という返答

2重に結び、事故を起こしてしまった方は、おそらくボーデンB。

サラがいるにもかかわらず、オリヴィアを愛したことからも、Bの方が”攻め”の性格を感じますよね。

また、Bの方が、より手品に対してストイックで完璧を求める性格を感じます。

序盤で、師匠であるミルトンの手品は「ありきたりで退屈だ。危険を冒すのを怖がっている。」とも話していますね。

危険ではあるが、より完璧な手品を見せるため、2重結びを反対を押し切って実践してしまいます。

そして、お葬式に現れたのは、Aのボーデンの方。自分(A)はその日結んでおらず、結んだのはBの方なので、「わからない」と答えたんですね。

Q.失った指のケガが悪化

どちらかのボーデンがアンジャーに銃で撃たれ、薬指と小指を失います。

両方とも指を失わないとつじつまが合わないため、同じ長さで指を落としました。

だから、ケガしたばかりのような出血をしてしまったわけですね。

これはどちらのボーデンか難しいところですが、

ボーデンBはサラと喧嘩をするシーンもあり、よく激しく言い合っていたのだと推測されます。

指を自分で落とし出血した際に、サラに強く当たっていることから、おそらく撃たれた方がAで、のちに合わせて指を落とした方がBでしょうか。

Q.家を買うことに反対していたのに、突然気が変わり家を買った

サラを愛していないボーデンBは、経済的にも乏しい状況から、家を買うというサラの提案を却下しますが、

ですがAの方はサラを愛しており、サラを喜ばせるために、次の週、前言撤回します。

これも気が変わったわけではなく、元々の考えの違いが生んだことによる場面だったんですね。

Q.ボーデンの妻サラが言う「今日は本当の日?」とボーデンのいう「今日は”ノー”だ」

こちらもサラを愛していないボーデンBが、サラと喧嘩をしてしまい、嘘をつかないでという言葉通り、「今日は”ノー”だ」と答えたんですね。

Q.ボーデンが不倫相手のオリヴィアにいった「僕はサラを愛したことはない」

これも文字通り、ボーデンBの発言ですね。

オリヴィアも言っていたとおり、”結婚もしていて、子供もいるのに”、”今まで愛したことはない”のは、Aの方だけが愛していたからなんですね。

「僕の片方が愛していただけで、もう片方の僕は君を愛している」と、真実を述べていますね。

この映画「プレステージ」自体が、作中の「日誌」を体現している。【ネタバレ注意】

この映画の中に登場する、ボーデンとアンジャー両手品師が日々書いている「日誌」。

手品師のネタ帳のようなものでもあり、手品のネタや秘密までも書いてあるレシピであるため、”暗号化”され手品の種などを同業者に盗まれないようにしています。

その日誌ですが、ある一つの「キーワード」によって、その暗号を解くことができ、読み進めることができるとされています。

メタですが、この映画自体もこの「日誌」のようだと感じました。

この作品も全編を通して、多くの謎が盛り込まれ、”暗号化”されています。

ボーデンの数々の謎の行動や言動が”暗号”とするならば、

ラストに登場する、”双子”という一つの「キーワード」によって、すべての暗号が解け、ボーデンの言動を理解することができます。

つまりそう考えると、この「作品=作中の暗号日誌」ととらえることができるのではないでしょうか。

映画「プレステージ」数々の伏線・ヒント。【ネタバレ注意】

  • 2人が見習い手品師の時に、見に行った中国奇術師のトリックを暴いた際のボーデンの発言

ボーデンとアンジャーは見習い手品師として働いているときに、本物のマジックを観てこいといわれ、脚の悪い中国奇術師の手品を見に行く。

アンジャーはピンと来ていなかったが、ボーデンは、彼のトリックを見破ることに成功。中国奇術師は、自身の手品を成功させるためとより効果的に見せる手法として、手品の時以外も常に脚が悪いふりをし、人々の目を欺いていた。

同様に、人生を犠牲にしている”同業者”であるボーデンだからこそ、見抜くことができたというところに伏線が張ってあります。

映画「プレステージ」の様々な考察【ネタバレ注意】

ボーデンの”手品”によって、最後に驚かせた”3人の観客”。

最後にボーデンが見せた手品。

監獄で絞首刑になり、死んだはずですが、そこから”脱出”し、再度姿を現します。

その手品により驚かせた”3人の観客”。

まず1人目、アンジャーですね。

自身の死と引き換えにボーデンの手品の種を知り、全てを悟ります。

次に2人目、ボーデンの娘、ジェスです。

監獄での最後の面会時に、赤いゴムボールを見せ、必ずここを出て迎えに行くと約束しました。

そして、再会を果たすもう片方のボーデン。

ジェスは、「実際に」監獄を出て再び迎えに来た父の姿に喜びを見せました。

そして最後の3人目、これはこの作品を観た視聴者。

ボーデンの人生をかけた手品の種をどれだけの人が見破ることができたでしょうか。

あれだけの伏線やヒントが提示されていたのにもかかわらず、私にはラストまでまったく見抜くことができませんでした。

もしくは、「騙されていたかった」のかもしれません。

この映画「プレステージ」のすごいところ【ネタバレ注意】

先ほども申し上げたとおり、この作品自体を作中の”日誌”に見立てている。というところ。

作品の内容を仕上げることですら、とても難しいことなのに、これだけ複雑な物語にもかかわらず、この作品自体のところまで考えがいきわたっているのは、本当にすごいところですよね。

作中でもアンジャーは、ボーデンの日誌を読みながら、

「彼の日誌の暗号は一つのキーワードで解読できる。だが、これをすべて読んで彼の考えを知るには何か月もかかるだろう」と話しています。

この映画も暗号解読のためのキーワードを知れたとしても、考察するために、幾度とない回数と時間が必要になりそうですね。

双子というシンプルなキーワードで視聴者を騙すことができている

双子という、一見すぐわかりそうな答えですが、まさに灯台もと暗しといったような、逆にシンプルすぎてたどり着けないように巧妙に惑わせているところはすごいところですね。

しかも、作中でも”替え玉を使っている”や”片方の自分という発言”、”変装道具が置いてありファロンが怪しい”などとほとんど答えに近いようなヒントや伏線を登場させているにもかかわらず、”指がない”という要素で替え玉説を作中でも実際の視聴者をも騙すことに成功し、”片方の自分という発言”も一見すると二重人格にも思えるような巧みなミスリードをさせていますね。

また、増殖装置のような非現実的な機械を登場させることによって、実際にボーデンが、増殖装置や瞬間移動装置を使用している可能性も登場し、より”双子”というシンプルな答えにたどり着きにくくしていますよね。

ボーデンが双子ではなくコピー説が出回ってしまうほどのミスリード具合で完全に視聴者を欺いていますね。

日誌だけではなく、この作品自体が、観ていると、この物語の題材である、”手品”を見せられているかのようであるところ。

ただ作中で、「手品の種を明かしてしまったら、価値はなくなってしまう」と言っている場面があります。確かに、結果を知ってしまうと途端につまらなくなり興味がなくなってしまうものです。ですが逆にこの作品の場合は、”種を明かす”ことで、よりこの作品に興味がわき、より知りたくなっていきます。

私もその一人で、この映画を観終わり、”種明かしをされた”後、またもう一度観たくなり、すでに10回以上観てしまっていました。笑

最終的に、”種のない”の本物よりも、”種のある”手品の方を勝利させているところ。

作中に登場する二コラ・テスラの制作した「増殖装置」。

実際に人物や実体をそのまま増殖させるもので、これは正真正銘、”種のない”本物のマジックです。

一方、ボーデンのものは、自身のアイデアと犠牲をもとに成り立たせた”種のある”手品。

普通なら、種のある手品よりも本物の方が勝利するはずで、やはり途中まではアンジャーの勝利でした。

ですが、最後の最後には、アンジャーを相手に”監獄からの脱出”というこれもまた人生をかけた”手品”を見せ勝利しました。

人生を犠牲にした一世一代の”手品”は、実現不可能なことを実際に起こしてしまう”魔法”よりも勝っていると証明しているかのようですね。

映画「プレステージ」をより楽しむ方法

同じように何回も観るのも面白いものではありますが、

一度この映画を観て魅了された私は、何回も回数を重ねて観る際、ある方法で観るようにしてみました。

「字幕版」と「吹き替え版」の両方を交互に観る方法です。

この映画は、字幕版ももちろん面白いのですが、吹き替え版もとてもよくできていてぜひご覧になっていただくのをおすすめします!

各登場人物の吹き替え声優も、そのキャラクターに違和感の感じさせないハイレベルなつくりになっているので、スッと頭に入ってくる感じがありますね。

また、ノーラン作品は、とても頭を使うこと多い複雑な映画がたくさんで、この「プレステージ」も序盤から終盤まで終始、頭を使わされっぱなしなので、それに加えて字幕を読む作業を入れると、1回目の予備知識ゼロ状態だととても疲れてしまうかもしれません。

ですが、吹き替え版なら、その負担を減らすことができるので、よりこの映画を楽しめるのではないかと思います。

また、字幕を読むのに精一杯だった場面でも、より表情や言動に注意を向けることができるので、新たな発見があり、より新鮮な気持ちで観ることができるのもよいところかなと思ってます。

映画が好きな方の中では、吹き替え版は邪道だと言ってあまり観ようとしない方もいらっしゃるかと思います。

私もその考えをもっていたのですが、最近では、一周回って吹き替え版も面白いんじゃないかなと思うようになってきました。

やはり、字幕版だと、話を理解するために当たり前ですが、字幕を読みに行ってしまいます。

なので、映画を観てるというよりは、終始、字幕を読んでいるというような感じになって、話の理解度が思ったより理解できなかった。なんてことを感じることはないでしょうか。

また、普通の映画だと、平均で100分~120分ほどで、それ以上の長編映画もあり、その間、セリフの多い映画だと常に会話のやり取りを字幕で読み続けることになります。

人間が、高い集中力を保てるのは約15分。集中力を持続させられる限界は約90分ともいわれています。

映画だとぎりぎり届かないといった時間なんですよね。

また、吹き替えだと映像の実際の口の動きに合わせた翻訳がされていますが、字幕だとそれに関係なく訳すことができるため、難しい直訳や間違った意訳がされていると指摘されていることもしばしば見かけます。

「吹き替え版」は子供の観るもの。と考えている方もいるんじゃないかなと思いますが、

結局、字幕が読み切れずに話の流れがよくわからない…。なんてことも多々あると思うので、私は吹き替え版もいいんじゃないかなと思ってます。

もちろん、字幕版だと、俳優さんや女優さんの生の演技を観られるので、それはとても面白いものだと思います。

なので、「吹き替え版」と「字幕版」を交互に観れば、両方の面白さを味わうことができますね。

好きな映画ほど、ぜひこの方法で観てみてはいかがでしょうか?

この映画では大丈夫なのですが、

吹き替え版を観るにあたって、注意すべき点というか、残念な点があります。

吹き替えや声優としては、未経験の有名芸能人”素人”の配役です。

最近の映画で、特に大衆向けの人気作などになると、より話題を増やし、興行収入を増やす目的なのか、有名芸能人や人気お笑い芸人などが吹き替え版として配役される場合があります。

その場合、何度も映画吹き替えをおこなったような方ではなく、今回初挑戦!のような形で起用される場合あが主になります。

当然ですよね。普段吹き替えなどしないような有名芸能人が吹き替えをするという意外性によって起用されているので。

映画製作側も演者側もチャレンジ的な要素が強いので、どちらに転ぶかはわかりません。

その配役が見事に当たって、とても良い吹き替えになる場合もあります。

神木隆之介さんや唐沢寿明さんなどは、その当たりで有名な方々ですよね。

神木さんは「君の名は。」の瀧役で、唐沢さんは「トイ・ストーリー」のウッディ役でとても有名で評価も高いです。

そういった良い化学反応がみられるパターンもあるのですが…。

なかなか難しいパターンもありましたね。

ひとつ思い浮かぶのは、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」ですね。

私もたまに頭を空っぽにして直感で観られるようなかっこいいアクション映画がとにかく観たくなる時があって、そういうときにミッションインポッシブルシリーズを観たりします。

それで、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」をながら観するために、吹き替えで観ていたんですが、しゃべり方に違和感を感じる登場人物がいて、またそのキャラクターがキーパーソンでよく登場してくるんですよね。

ちょっと我慢できなくなって、配役を見てみたんですが、DAIGOさんと広瀬アリスさんが出演されていました。

確かにDAIGOだ!って思って、余計に観られなくなっちゃいました。笑

どちらも好きな芸能人さんなので、余計に観ててつらくなっちゃうんですよね。笑

なので、そういった悪い方向に転んでしまうこともあります。

あとは、とても演技のうまい俳優や女優さんでも、吹き替えや声優になると、とても違和感のあるものになってしまうということもありますね。

映画ではないんですが、最近感じたのは、「仁王2」という三國無双などを手掛けているゲーム会社さんのゲームがあるんですが、その中で、竹中直人さんと波留さんがCGと声の出演をされていました。

どちらも、ドラマや映画に引っ張りだこな俳優さんと女優さんなんですが、セリフを聞くと、なんといってよいのか、とても不安になるようなアテレコで…。

特に竹中さんが、わざと?に感じるような棒セリフの演技の仕方で…。笑

俳優さんとしては、脇役もキーパーソンも絶妙にこなす名俳優さんなので、やっぱり、普段の演技と声を当てるという声優とでは、どっちかができればこっちもできるというような簡単なものではないんだなあと感じさせられましたね。

まとめ

本当に面白いんで、騙されたと思って1回観てほしいです!

そうしたら、多分もう一回観たくなると思います。

私は、この映画好きで、何回も観ちゃいました!(字幕と吹き替え交互に!笑)

そうするとまた発見があるんですよ!本当よく練られてる!!

そういってこれ書いてるうちにまた観たくなっちゃいました。笑

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