今回ご紹介するのは、映画「ゲット・アウト」。
アカデミー賞も受賞し、とても話題になっていますね。
ホラー映画ということで、苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、そこまで振り切ったホラー映画ではありませんでした。
なので、苦手な方でも観ることができるのではないかと思います。
どんな映画なのか、ご紹介できればと思います。
目次
「ゲット・アウト」(原題: Get Out)2017年
点数:3.8点/5.0点満点中
ホラー映画かと思っていたのですが、スリラー映画といった感じで、私にとってはそれは好印象でした。
人種という部分が題材に大きく絡むホラー映画というのは、今までにあまりないものではないでしょうか。
アカデミー賞脚本賞を受賞しているとあって、ストーリーの内容も練られている様子で、楽しむことができました。
ただ、終盤、若干内容が雑になったように感じ、ラストあたりは、B級映画感が抜けず、それがマイナス評価になりました。
ただ、監督デビュー作であり、また低予算で作られたという今作なので、いわゆるB級で、そこは仕方ないのかなとも思います。
「ゲット・アウト」のあらすじは?
主人公は、黒人のクリス・ワシントン。
恋人のローズは白人。とても美人で気さくな性格な彼女にクリスはとても惚れていた。
ある日、ローズは、家族にクリスのことを紹介したいといい、実家に連れていくことになった。
自身が黒人であることにコンプレックスを感じていたクリスは、ローズの家族が白人家族ということで、人種によって彼女との交際等に影響が出るのではないかと不安を抱きながらも、ローズの度重なる説得の末、実家に赴くことに。
クリスの不安とは裏腹に、家族はクリスに対して人種への差別意識はなく、歓迎してくれることに。
だが、家族の中に、黒人の使用人や家政婦がいることに違和感を感じてしまう。
さらに、その使用人や家政婦の言動や行動は、異様そのものであり、クリスの違和感は恐怖に変わっていく。
その翌日、ローズの実家でホームパーティが開かれることになっており、大勢の招待客が訪れた。
白人だらけで居心地の悪くなったクリスだったが、一人、招待客の中に黒人がいることを発見する。
その黒人の風貌やふるまいは、違和感のあるものであり、何か見覚えのあり気になったクリスは、携帯電話で写真を撮ろうとする。
だが、誤ってカメラのフラッシュを光らせてしまった。
その途端、その男は、鼻から血を出しながら、「出ていけ!(ゲットアウト!)」と何度も叫びだし、襲い掛かろうとしてくる。
少し経つとまた元の穏やかな表情に戻る男。
クリスは、強烈な違和感を感じ、我慢できなくなっていった…。
「ゲット・アウト」のキャストは?
クリス・ワシントン ダニエル・カルーヤ
ローズ・アーミテージ アリソン・ウィリアムズ
ミッシー・アーミテージ キャサリン・キーナー
ディーン・アーミテージ ブラッドリー・ウィットフォード
ジェレミー・アーミテージ ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ロッド・ウィリアムス リル・レル・ハウリー
主演のダニエル・カルーヤは、イギリスの人気テレビドラマシリーズ「ブラック・ミラー」に出演。「ブラック・ミラー」はNETFIXでも放映されるとアメリカでも人気に火がついたそうです。
そのドラマをジョーダン・ピール監督が観て、この作品の主演に抜擢したそうです。
「ゲット・アウト」の監督は?
監督は、ジョーダン・ピール監督です。この映画の脚本の執筆にも携わっています。
主にコメディアンや俳優として活動を続けていましたが、この映画の脚本を書き、映画製作することを考えたそうです。
この作品が、監督としてデビュー作であったそうです。デビュー作でアカデミー賞受賞はとてもすごいことですよね。
そして、元々コメディアンや俳優を職業としていたということで、この作品にも自身も出演しています。
映画「ゲット・アウト」の受賞歴は?
この映画は、2018年に、アカデミー賞脚本賞を受賞しています。
そして、作品賞、監督賞、主演男優賞をノミネートされていました。
「ゲット・アウト」は、ホラー映画だけど怖い?
ホラー映画ということで、さらに、ジャケットやポスターを見ると、男性が悲鳴を上げているような画になっていて、とても不気味で怖そうですよね。
面白いと聞いても、これをみると、ホラー映画が苦手な方には、観る勇気が出ないという方もいらっしゃるかと思います。
私もその一人でしたが、観てみると、思った以上にホラー要素は少なく感じました。
そこまでホラーといったわけではなく、どちらかというとスリラー映画の印象でした。
逆に、元々コメディを撮っていた監督ということで、陽気なシーンも隙間隙間に感じられます。
もちろんホラー的、スリラー的なぞくっとするシーンはありましたが、耐性のない方でもこれなら大丈夫ではないかという程度です。
ただ、終盤、若干のグロ表現と暴力的なシーンがあるのは事実なので、極端にそういったものが苦手という方は控えた方がよいのかもしれません。