どんでん返し映画の傑作!ソウの面白さはどんでん返しだけではない

どんでん返し映画と言えば色々ありますが、ラスト直前のフラッシュバックでストーリーの全てを覆しながら謎も全て解いていき、その内容に衝撃を受けている間に瞬く間にバッドエンドで終わるという映画、それがソウです。

映画を見終わった瞬間の衝撃の高さで言うと、この映画ソウがナンバーワンではないかということで、今回ピックアップ!その面白さの秘密をお伝えします!

衝撃のスタート!密室のたった1部屋だけでストーリーが展開

まずポイントとなるのが、主人公の男性、誰だか知らない男性の2人が密室でそれぞれ反対側の壁に鎖で繋がれた謎の状態でスタートするという点。

そして2人の手が届かない、部屋の中央には謎の死体が置かれているという設定です。

最初は真っ暗闇に部屋でしたが、手探りで部屋の電気をつけるところが話が始まります。

この開始早々の謎の設定から引き込まれていきます。登場人物の2人も、何故自分たちがこの状況に陥っているのかを理解できません。そして必死で何があったのかを思いだしながら、部屋に隠された謎を解きすすめていきます。

主人公たちが、見ているわたしたちと同じ感情でストーリーが展開していくのも引き込まれていってしまうポイントですね。

ラストの衝撃ばかりがクローズアップされるソウですが、この設定とスタートも衝撃的です。

ソウは制作費が安い!

そして基本的には密室の1部屋と、あとは回想シーンがメインでストーリーが展開していくため、制作費が安いということでも有名です。

このソウを作った映画プロデューサーは、お金をたくさん使った超大作を作ったときに、これだけ収益を出してもこれだけ借金があるのか!

と驚き、自分でコントロールのできる金額と規模で映画を作ろうと思って、このソウの製作に着手したんだそうですよ。

そして、ソウは密室の1部屋で話が進みますが、ずっと同じ部屋にいるので時間の流れが感じにくいという弱点があります。

それを補ったのがこちら!

時間の経過を「顔の白さ」で表現している

ソウでは、時間の経過を登場人物の顔の白さで表現していることでも有名です。

物語の終盤になってくると、特に主人公の顔色が白く、悪くなっていることに気がつくと思います。

以降のシリーズでも使われていた手法ですが、顔色を徐々に悪くしていくことによって登場人物たちの疲弊とともに時間の経過を伝えています。

そしてまた、だんだんクライマックスに近づいていることも感じるため、終盤へいくにつれて緊張感が高まっていくんですよね。

真犯人と思われる人物が、ラストの前に分かってしまう

多くの謎を提示され、そして解きながらラストに向かっていくソウですが、

その中でもラストの衝撃をアップさせるために「ラストの前に真犯人が分かってしまう」ということをやっています。

ずっと真犯人が誰だか分からず進んできたところに、「ああ、あの人が真犯人だったんだ!」という一段階目の驚きと共に、真犯人が分かって物語がハッピーエンドに向かっていると錯覚させるためですね。

そして真犯人、と思われた人が主人公たちのいる密室へと向かい、ついに直接対決となります。

その直接対決に勝利した主人公たちでしたが、そこであることに気がついてしまいます。

真犯人と思われた人物が、実は自分たちと同じゲームの被害者だったことに、、

それでは真犯人はいったい!?

そして、ずっと密室の中心にあった死体が動き出す

「真犯人は常にゲームを間近で見ている」

という前フリが常にあったのですが、それを死体が動き出すと共に思い出します。

まさか、死体のフリをしてこのゲームをずっと間近で見続けていたという真犯人の「狂気」にまず衝撃を受けます。

それから死体の変装を捨てた真犯人がさらっと、ずっと探していたカギのありかを言ったときに、1分ほどのフラッシュバックで今までの重要な場面をバババッと見させられます。

デスノートで記憶が戻るのと同じインパクトのフラッシュバック

これがまるで、デスノートの記憶をなくした状態でデスノートに触り、記憶が戻るときの夜神月的な感じでものすごい衝撃を受けるんです。

たったの1分、もしかすると数十秒だけのフラッシュバックなのですが、

ものすごい情報量がそのフラッシュバックに詰まっているんです。

あまりに一気に謎が解けていくので、本当に「うわ〜〜!!!」と叫びたくなる感じの衝撃を受けます。

そして瞬く間に真犯人が部屋から立ち去り、密室の部屋を「ゲームオーバー」と言いながら締めて終わるという驚きのエンドです。

このソウは、ただ大どんでん返しで面白いというだけでなく「ラストのたった1分のフラッシュバックで謎を全て解き明かし、なおかつ大どんでん返しのバッドエンド」というのがソウの面白いところです。

見終わった瞬間は、多くの情報量を一気に受けたために放心状態になりつつ、急なバッドエンドに心が耐えられない状態になってしまいました。

そしてこのソウを初めてみたとき、WOWOWで見ていたのですが、それがまたソウの1と2を一挙放送ってやつだったので、

ゲームオーバー!のすぐあとにすかさず2が始まってしまい、さらに心の整理がつかずに2を見なければいけなかったのがつらかったですね。

ソウは絶対、連続で見てはいけない映画です。本当に。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です