こんにちはユキです。
今回は、「パラサイト 半地下の家族」に関してです。
日本では、2020年から公開され、話題を呼び一斉を風靡しましたよね。
友人や会社の同僚などに勧められた方も多数いらっしゃるのではないでしょうか?
あらゆる賞を総なめにしていますね。
ですが、本当にこの映画はおもしろいのでしょうか。
また、ジャケットやポスター的に、かなりホラーっぽい仕上がりになってますよね。
そのジャケットやポスターを見ると、とても怖そうで観られないという声も多いですよね。私も当初そう思いました。(ホラー苦手なので…。笑)
実際に観てみた感想などを書いていこうと思います。
目次
『パラサイト 半地下の家族』(原題:기생충)
点数:3.3/5.0点満点中
私的には、観てみたんですが、正直微妙でした。
ただ、題材的には面白い要素はあったので、3.3点という微妙な点数です。
面白いなと思う映画は、3点台後半からつけているので、微妙…。
この作品は、人によって合う合わないがあるかなと感じました。
私は、合わない側だったわけですね。
詳しい感想は後ほど。
『パラサイト 半地下の家族』はつまらない?
この映画は、日本で公開されてから、口コミなどでも話題になり、有名な作品となっていますね。
韓国映画ということで、私自身、あまり韓国映画を頻繁に観ることがないので、この映画も友人などに勧められるまで知りませんでした。
私があまりホラー映画が得意ではなくて…、ジャケット的にとてもホラー映画っぽかったので、観に行くつもりではなかったのですが、友人がどうしても観てみたいというので、一緒に観に行ってみようということで、映画館に。
先ほどに書いた通り、私的には、「正直微妙」という感想でした。
なぜかというと、ドタバタな急展開や、無理やりな展開や設定、言動が目立ったからです。
なんでそんなことするの?普通はそれはしないでしょ!とか思うような場面がちょいちょいあって、題材や話の構成として面白いところはあったと感じたのですが、いまいち作品に入り込めませんでした。。。
真面目なのか、ふざけてるのか、よくわからないようにも感じましたね。
いろいろな要素がぐちゃぐちゃに混ぜ込まれたイメージですね。
私的には、その無秩序感が合わなかった。というような感じですね。笑
そういったものがスルーできるなら、面白いと感じるかもしれません。
『パラサイト 半地下の家族』実際に観てみての感想【ネタバレ注意】
日の当たらない地下住宅で住んでいる貧困層の一家の話になります。
WiFiも契約するお金がなく、ネット環境を得るために地上にいる他人の家のWiFiを盗んで生活したりしていました。
その家族の長男がお金持ちのお嬢様への家庭教師を代理で務めることになり、そのお金持ちの家にあらゆる方法で、一家で”寄生して”貧乏を脱出しようとする話になるんですね。
その題材や、寄生していく方法などは面白いかなっと思って、観ていたんですが、
途中から始まる「ドタバタ劇」で一気に冷めてしまいました。。。
前半は、一家が寄生するまでの計画を着々と進めていく展開で、お金持ちの家庭の家庭教師、運転手、家政婦などと身の回りの仕事を一任されることで寄生していこうとします。
うまく騙すために寄生先の情報を細かく得たり、挙動を練習したりとスパイを見ているような感覚で比較的楽しめたかなと思います。
ですが、中盤で、「ドタバタ劇」が始まります。
一家が完全に寄生先を騙すことに成功。
寄生先の家族が、家族でキャンプしに行くので家を空けるというのです。
家に誰もいないので、一家全員でこの家にやってきて、豪遊をし始めます。
ちょっとここで雲行きが怪しくなってきました。
家にあるお酒を飲みまくったり、食べ物を食べまくったり…。
泥酔してエスカレートしていき、その酒瓶を投げて割ったりもし始めました。
この場面を観ていて、「えーー…」って思っちゃいました。
やっとのことで寄生先から信頼を得て、寄生したんですよ!しかも家の留守を任されるほどの信頼を得たのに、家中めちゃくちゃにしちゃうのは…。
しかも、外は大雨。キャンプをしに行くといっていたので、「ああ、これ戻ってくるやつだよ~」って思いましたね。笑
案の定、インターホンが。
ですが、戻ってきたのは、住人ではなく、前任の家政婦。
追い出した前任の家政婦が、忘れ物をしたといって、戻ってきました。
それで、なぜか、インターホンに応じ、しかも家の中に入れてしまいます。
え!あんなに家の中めちゃくちゃなのに、なんで入れるの!?笑
それでおもむろに地下へ。忘れ物をしたというのは、本当でもあり、嘘でもあり、
実は、同じようにこの裕福な一家に寄生していたというのです。
そして、その家政婦には旦那がいるのですが、その旦那をお金持ちの家の地下シェルターに住まわせていたようです。なので、忘れ物は旦那だったんですね。
えー、なんでそこに住まわせるの?笑
その旦那を置いたまま追い出されてしまい、飲食をさせてあげたいということで戻ってきたようです。
3日に1回でいいから食事を与えてくれと懇願していましたが、なぜか嫌がる母親。
そんな嫌がるんだ…。
家政婦役の母親が、その前任の家政婦を相手していたのですが、そのやり取りを階段で、影から様子をうかがう一家。
すると、一家はバランスを崩してしまい、ばたばたっと飛び出してしまい、前任家政婦夫婦に正体をバレてしまいます。
なんか、昭和のアニメとかコメディを観てるようで…。笑
そんなベタなバレ方なの!?と思ってめちゃめちゃ冷めちゃいました。。。
その様子を前任夫婦は携帯で撮影。
3日に1回でいいから食事を与えてくれと懇願していた前任夫婦でしたが、それを寄生先にバラすぞと脅し、形勢逆転。
なんかすごいチープな感じになっちゃって、冷めちゃってたので、あまり覚えてないですが、一家を召使い代わりにし、肩もみとかさせてたと思います。
そして、その動画が入った携帯をお互いに奪い合い。
この映画って、ジャンルわからず観てましたが、チープなコメディ映画だったんでしょうか…?(あとから見たらブラックコメディってジャンル分けだそうです。)
そう思えるような展開がずっと続いて、とても困惑。。。最初は面白そうだったのに…。
そんなこんなしてるうちに、やっぱり、本命の裕福一家が帰ってきました。
そうですよね~。笑 そりゃ外大雨ですもんね。笑
無理やり前任夫婦を殴り倒し、地下に押し込める一家。必死で片づける一家。笑
間一髪、バレることなく隠れることに成功しました。
お金持ちの夫婦が寝入ったすきに、豪邸を脱出することに成功。
結局、バレることなくその日は過ぎていきました。
ですが、この時、前任家政婦を地下に押し込んだときに頭を強打し、それが原因で亡くなってしまいます。
前任夫婦の旦那は激怒しだします。
ここからまた、最後のドタバタが始まります…。
ある日、豪邸でホームパーティをすることになり、一家も呼ばれます。
そこで、長男が前任夫婦を殺しに行ったのか、巨大な岩を持ち、地下へ行きます。
ですが、そこで岩を地下への階段で落っことしたりしてしまいます。
そういう凡ミスみたいなのいらない!
案の定、待ち構えていた前任旦那に襲われます。
そこから、前任旦那が地上に上がってきて、一家の長女を包丁で刺し殺します。
一家の母がそれに対抗。
金持ちの旦那は、その際、一家の心配ではなく、とにかく息子の心配をしています。
その態度にキレた一家の父親は、仕えている金持ちの旦那を刺し殺します。
急に全員殺伐と!!笑
貧乏同士の殺し合いなど、醜さを描きたかったのでしょうか。
急展開でドタバタすぎて。。。
最終的に、一家の父親が指名手配されますが、豪邸の地下に人知れず隠れます。
なぜか、豪邸の照明スイッチが地下にあって、そのライトをピカピカ点灯させることで、息子にモールス信号を送り続けます。
なんで、地下にスイッチが?笑
息子は、その信号を発見し、実際に金持ちになって、その豪邸を買い取り、父親と再会。
この最後の買い取って再会は、面白いなと思いましたね。
途中でも面白いなと思う要素はあったのですが。
どうしてもドタバタが合わなかったですね。。。
『パラサイト 半地下の家族』は怖い?ホラーなの?
この映画を観る前に、まずポスターやジャケットを見ますよね。
それを見たときに、とてもホラー映画っぽい…。
これだけ話題になってると、余計にホラー映画なのかなって感じましたね。
ですが、この映画はホラー映画って感じではありませんでした。
ブラックコメディというジャンル分けのようです。
コメディなら普通に観られそう!と思うかもしれないですが、
実は、中盤から終盤にかけて、若干殺伐とします。
思いっきりホラーではないですが、初見だとホラーに感じる場面が少しあるかもしれません。
あと、バイオレンスな暴力的なシーンも少しあるので、そういったものが極端に苦手という方は、気を付けながら観る方がよいかもしれません。
ただ、ジャケットほどホラー感はまったくないので、極端に苦手な方以外は、ご覧になっても大丈夫かと思います。
グロく感じるシーンは特にありませんでした。
特に前半は全く怖くありません。前半から中盤は、むしろコメディ感がありますね。
『パラサイト 半地下の家族』のあらすじは?
舞台は韓国。4人家族のキム一家。全員失業中で、半地下のボロ屋に住んでいる貧困層としてその日暮らしをしている日々。
ある日、長男のギウは、名門大学に通う青年ミニョクから、自身の留学中の間、家庭教師の代理をしないかと誘われる。
その家庭教師先は、IT企業CEOの娘。金払いもよいとあって、なんとか障壁を乗り越え、仕事にありつけることになった。
そして、それをきっかけに、長女、父親、母親とこの裕福な家庭に入り込み、”寄生”をすすめるのであったが…。
『パラサイト 半地下の家族』のキャストは誰?
キム・ギテク ソン・ガンホ
キム・ギウ チェ・ウシク
キム・ギジョン パク・ソダム
キム・チュンスク チャン・ヘジン
パク・ドンイク イ・ソンギュン
パク・ヨンギョ チョ・ヨジョン
パク・ダヘ チョン・ジソ
パク・ダソン チョン・ヒョンジュン
ムングァン イ・ジョンウン
ポン・ジュノとソン・ガンホは4度目のタッグを組んでこの作品を制作したようですね。
私の好きな、クリストファー・ノーランも、同じ制作陣や同じキャストを使うことで有名ですね。
やはり、同じキャストを使って映画製作をするほうが、意思疎通などもしやすく、より面白い作品を作ることができるんですかね。
『パラサイト 半地下の家族』の監督は誰?
監督は、ポン・ジュノです。
『殺人の追憶』、『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』を制作した映画監督ですね。
この映画で、韓国映画としては初のパルムドールを受賞し、アカデミー賞作品賞も受賞していますね。
『パラサイト 半地下の家族』こんな展開だったら面白そうだなと妄想。
ここからは、私がこういう展開だったら面白いなと観ながら思った妄想です。笑
まず、貧困層の詐欺師が裕福に装って、お金持ちに寄生するという題材は面白いと思いましたし、前半はとても飽きずに見られたのでそれはよかったのになって思いました。
ですが、やっぱり、中盤のドタバタがいらないかなあと。
前半の貧困一家が裕福家族に寄生し始めてから、成功するところまではそのままで良いかなと思いました。
そのあと、寄生したことで収入を得て、実際に貧困一家が裕福になっていきます。
その途中、裕福家族の貧困層に対する軽蔑、差別的な言動を目にし、貧困一家は裕福家族に対して、とても嫌悪感を感じながら過ごします。
時が経ち、貧困一家は、裕福家族に完全に寄生することに成功。実際に裕福になります。
富裕層になり、衣食住はとても豪華に。
そんなある日に、本編と同じように豪邸の地下に寄生しているみすぼらしい男を発見。
元貧困一家は、その地下の住人を汚いと卑下し、追い出します。
そして、別のある日、寄生先の裕福家族とトラブルに。(裕福家族の旦那に、娘が暴行されそうになるなど。)
それを止めるために、元貧困一家の父親が旦那を殺してしまう。
ここも本編と同じように、父親は、豪邸の地下に逃げ込み、”地下の住人”に。
その事件によって、過去の詐欺行為も明るみになり、
元貧困一家は、”貧困一家”へと逆戻りに。
というような展開だと、もっと面白くなるかなと妄想しながら観てました。笑
本来、見せたいものが違うと思うので、完全に私の好みですが。笑
この流れなら、貧困層から富裕層に飛躍して、また貧困層への逆戻りによる凋落も見せられるかなと。
そして、貧困層⇒富裕層⇒貧困層とさせることで、
「貧困層目線の富裕層への嫌悪」と「富裕層目線の貧困層への嫌悪」をどちらも描き、その時に、”嫌悪していた”&”嫌悪されていた”言動や姿に、自身で行い、実際にそうなってしまうという「皮肉」な展開にできるかなと思って、面白いかなと思いました。笑
完全に素人の妄想なんですけど。笑
おわりに
いろいろと深みがあったり、描きたいことがあるんだろうなあと観ていて感じさせる作品でした。
また、題材や展開に面白いところがあり、楽しめそうと思ったのは思ったのですが、
コメディチックなドタバタ劇や、無理やりな展開、設定がノイズになって、私的には合わない作品になってしまいました。
これだけ評価されている作品ではあるので、マイノリティになってしまうとは思うんですけどね。笑
いろいろ考察などを観たり、予備知識などを勉強して観ると、また考えも変わるんですかね。
機会があれば、そうしてみようと思います。